保健事業(健康診査等)
データヘルス計画(保健事業実施計画)
第3期データヘルス計画の推進に取り組んでいます
「高齢者の医療の確保に関する指針」(平成26年3月厚生労働省告示)において、データヘルス計画を策定し保健事業の実施・評価・改善等を行うこととされたことから、当広域連合はこれまで第1期及び第2期データヘルス計画を策定しました。
第2期データヘルス計画の期間満了に伴い、評価を踏まえて見直しを行うとともに、「経済財政運営と改革の基本方針2020」に基づく標準化された計画として「高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施」に則った『市町と連携の取れた計画』を基礎に据え、第3期データヘルス計画(計画期間:令和6年4月~令和12年3月)を策定しました。
住民に身近な構成市町が保健事業を実施することから、当広域連合は県内全体及び構成市町の現状を把握して必要な情報を提供するとともに、状況に応じた後方支援、継続した伴走支援を行います。
高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施
高齢者がいつまでも健康で生活できるように、三重県では全市町で一体的実施に取り組んでいます。市町は、医療専門職を配置して、事業のコーディネートや分析等を行い、保健指導などを通して適切な医療サービス等へつながるよう支援します。介護保険の地域支援事業や国民健康保険の保健事業と一体的に実施することで、高齢者が住み慣れた地域で可能な限り自立した生活と社会参加ができることを目指します。
健康診査
健康診査のご案内が届いたら、期限内に受診しましょう。
また、受診情報や健康診査の結果を、ご自身の健康管理に役立てましょう。
後期高齢者健康診査
持病や生活習慣病の重症化を予防するだけでなく、加齢による心身が衰えた状態「フレイル」のチェックができます。
後期高齢者歯科健康診査
口腔機能の低下や肺炎等の疾患の予防とともに、高齢者のお口の関する意識の向上や、お口の健康水準の向上のために「75歳からのお口の健康チェック」を実施します。
入れ歯のかたや歯がない(少ない)かたも、お口の健康チェックを受けられます。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)・バイオ後続品(バイオシミラー)
ジェネリック医薬品とは
新薬(先発医薬品)と同じ有効成分を使い、品質、効き目、安全性も同じ医薬品で、有効性、安全性及び品質について厚生労働省が製造販売の承認をしているお薬です。
なお、ジェネリック医薬品に使用される添加物については、新薬(先発医薬品)と異なる場合があります。
バイオシミラー(バイオ後続品)とは
特許が切れたバイオ医薬品と同じように使うことができる薬です。バイオ医薬品はタンパク質を有効成分(治療効果がある成分)としており、糖尿病治療に使用するインスリン、がんやリウマチの治療に使われる抗体医薬品などがあります。
タンパク質は複雑な構造をしているので、特許が切れたバイオ医薬品と全く同じものをつくることは困難ですが、バイオシミラーは非常に多くの試験を行っており、有効性や安全性がバイオ医薬品と同等であることが確認されています。
- 厚生労働省ホームページ「7 バイオ後続品(バイオシミラー)に関する基本的なこと~一般の皆様への広報資料~一般向けリーフレット(令和7年2月)」
- 厚生労働省ホームページ「後発医薬品(ジェネリック医薬品)及びバイオ後続品(バイオシミラー)の使用促進について」
ジェネリック医薬品・バイオシミラーを希望する場合は
ジェネリック医薬品・バイオシミラーは、一般的に開発費用が抑えられるので低価格です。この医薬品を使用することで、医療の質を落とさずに薬にかかる個人負担を軽くできます。希望される場合は、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。
ジェネリック医薬品差額通知
現在使用している先発医薬品をジェネリック医薬品に替えた場合に、どれくらい自己負担額が軽減されるかをお知らせするものです。自己負担額が一定額以上お安くなると見込まれる被保険者の方へお送りしていますので、かかりつけの医師にご相談ください。
適正医療・適正受診のおすすめ
年齢を重ねると受診する医療機関が増えることがあり、それに伴って検査や投薬が重複してしまい、自分のからだと医療費の負担が増えてしまうことがあります。
ポリファーマシーとは
単に服用する薬の数が多いことではありません。
多くの薬を服用していることで副作用を起こしていたり、きちんと決められた量の薬を飲めていなかったりする状態のことをいいます。
長期処方・分割処方・リフィル処方とは
- 長期処方
症状が落ち着いていて服薬管理が可能な患者に対して、医師が可能と判断した場合に行われます。 - 分割処方
長期保存の難しい薬剤を使用する場合や後発医薬品を初めて使用する場合など、患者の服薬の状況をふまえて薬剤師のサポートが必要と医師が判断した場合に行われます。 - リフィル処方
長く症状が落ち着いている患者に対して、医師が可能と判断した場合に、1回の処方で最大3回処方薬を受け取ることができます。
医療機関の受診回数が少なくなるので、通院の負担や医療費の軽減につながります。
かかりつけ医・かかりつけ薬局をもちましょう
・日常的な診療や健康管理をしてもらえる『かかりつけ医』を持ちましょう。
・気になる症状があれば自己判断せず、まず『かかりつけ医』に相談しましょう。
・薬を調剤してもらう『かかりつけ薬局』をひとつ持ちましょう。
・お薬手帳は一冊にして医師や薬剤師に見てもらい、薬の重複や不適切な飲み合わせ等をチェックしてもらいましょう。
・薬の飲み忘れや飲み残しがないように、カレンダーなどで管理しましょう。
健康情報、健康づくりの事業・イベントなど
三重とこわか健康マイレージ事業
食生活や運動などの生活習慣病の改善の実施、健康診査の受診、地域活動への参加などの健康づくりに取り組むとポイントを付与されて、さまざまな特典がもらえる事業があります。
ぜひ、みなさんの健康づくりにお役立てください。
詳しくは、三重県またはお住まいの市町のホームページをご確認ください。
フレイルを予防しましょう
フレイルとは、加齢に伴って気力や体力など心身の活力の低下した「健康」と「要介護」の間の状態です。そのままでは社会的なつながりも薄くなるなど日常生活に大きく影響します。フレイルのことを知って適切な対策をとることで、フレイル予防や健康な状態へ改善することができます。
◇フレイルの概念

引用元:一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会 フレイル予防のポピュレーションアプローチに関する声明と提言.https://www.frail-yobo.jp/publications/seimeiteigen/
- 公益社団法人 長寿科学振興財団「健康長寿ネット」
- 一般社団法人日本老年歯科医学会「オーラルフレイルを知っていますか?」
- 一般社団法人日本臨床耳鼻咽喉科医会「難聴対策・ヒアリングフレイル」
- 日本眼科啓発会議「アイフレイル」