茨城、広島、千葉、京都、島根、滋賀の1府5県において、不審な電話があったことが判明しました。
事件の概要については以下のとおりです。
最近では、電話だけでなく、直接自宅へ訪問し、キャッシュカードをだまし取るといった手口も報告されております。
どのような手続きにおいても、第三者がキャッシュカードをお預かりしたり、暗証番号を聞き出すことは絶対にありませんので、これらのような不審な電話や訪問等にはくれぐれもご注意ください。
このような不審電話等があった場合は、すぐに110番または最寄の警察署等へ通報をお願いします。
!!!この記事をご覧になられた方で、特に高齢者のご家族様、お知り合いの方等がいらっしゃいましたら、伝達していただければ幸いです。!!!
事件の概要(茨城県)
平成23年2月25日(金)午後1時50分頃、被保険者から茨城県広域連合に次の内容の電話があったとの連絡が有りました。
同日午後1時40分頃、厚生労働省の「ヤマザキ」を名乗る男性から、「1年間の医療費が10万円以上かかっているので、4万7千円が戻る。銀行名、支店名を教えてほしい。」と電話があり、その際「口座名義人、口座番号は法律により聞くことができない。」と言われました。銀行名と支店名は答えてしまいましたが、連絡先を聞いたところ「0120-122-●●●」と教えられた。」とのこと。
その後、近所の人に話の内容を相談したところ、広域連合へ確認したほうがよいと言われ、広域連合に電話連絡したことによってこの事案が判明しました。
事件の概要(広島県)
2月25日の午後、坂町の女性被保険者(88歳)宅に「医療費のことで手続きがあるので、書類を持って担当の私がこれから伺います。」と女性の声で電話がありました。(相手は名乗ったが、名前は覚えていない。)
被保険者は、手続きのために職員が訪問してくることなどないだろうと不審に思い、すぐに電話を切りました。
3月1日になって、役場の担当課に連絡があり、本件が発覚しました。
事件の概要(茨城県)
事例1
2月24日と28日に松戸市内において、不審な電話がありました。
保険料3割負担の世帯に対し、東京都厚生局(団体は別の場合もあり)健康調査室のカミシゲと名乗る人物より、「あなたの保険負担割合は申請書を提出することにより2割に変更することが可能です。昨年の10月に既に文書を送付してありますが、現時点で回答がありません。この調査は毎年行われるものでありますが、回答のない世帯が140件余りあり、回答を頂けないと2割に変更することができません。取り急ぎ回答をいただきたくお電話をいたしました。また、お宅様には平成18年4月から平成21年3月までの保険料等の一部に還付金がございますので、お取引のある金融機関名をお教えください。」との電話があり、不審に思うようなそぶりをみせると、「最近、こういった詐欺が横行しておりますのも事実で、不審に思われる方も多くおられます。私どもは、金融機関の名称だけをお伺いするものであり、口座番号をおっしゃってくださいとは申しておりません。金融機関名だけ教えていただいても口座番号が分からなければ、悪用できませんよね。」と言葉巧みに信用させようとしてきました。
ここで金融機関名を教えると、「では、お取引のある金融機関の本店とデータの交換を行うことによる本人確認を行うので、あなたのお住まいの最寄りにある○○銀行の××支店(実在の銀行)のキャッシュディスペンサーにキャッシュカードを挿入してください。このあとすぐにお出向きいただくことは可能ですか。」と矢継ぎ早に話を続けるが、携帯電話等の電話番号までは無理に聞き出そうとしませんでした。
なお、折り返しの電話を希望すると、「健康調査室の直通電話は03-6868-3948となっております。千葉県の担当は内線の776、ハマダとご指名ください。」とのことでした。
事例2
平成23年2月28日(金)、つくば市内の被保険者の女性(75歳)宅へ、つくば市役所の職員を名乗る男性から「●●さんですか。つくば市役所の●●です。平成21年度の●●で、4万円程返金のある通知が届いているはずだが。」と電話がありました。本人が「見ていない。」と話すと、「もう一度通知する。」と言って電話を切りました。
相手の名前を聞きましたが忘れてしまい、何が戻るか確認しようと、同日、本人が市役所へ問い合わせたことでこの事案が判明しました。
事例3
平成23年2月25日(金)午前11時頃、つくば市内の被保険者(女性)から市役所に問い合わせがありました。
内容は、同日午前10時頃、保険事務局を名乗る者から電話があり「還付金があり12月に書類を送ったが、返事がなく失効した。受け取るためにはATM(現金預払機)での操作が必要。」と言われ、ATMを2ヶ所まわらされたとのこと。機械操作等が不得意のため、作業が成功せず、友人に電話をしたところ止められ、その後、友人からのアドバイスにより市役所へ電話したとのことでこの事案が判明しました。
事例4
平成23年2月25日(金)午前11時40分頃、つくば市内の女性(夫が被保険者)から市役所に問い合わせがありました。
内容は、同日午前11時頃、福祉課と名乗る男性から電話があり「保険料返金の通知をしていたが、手続きがされていない。1月末までの手続きだったが、今ならまだ手続きができる。手続きはつくば市ではできない。今から言う連絡先に携帯で連絡をするように。」と言われたが、「携帯を持っていない。」と言うと電話を切られたとのこと。
夫が入退院を繰り返しており、該当するものがあるのか確認しようと思い、市役所に連絡を入れたためこの事案が判明しました。
事件の概要(京都府)
平成23年3月2日、「医療課の者」と名乗る人物から木津川市内の被保険者(82歳女性)宅へ電話がありました。
「医療費の返還分で未受取分が40,000円あるため口座振込したい。」と言われ、その際、生年月日、取引銀行名も聞かれたため答えましたが、電話を切った後に不審に思い、同日、市担当課に連絡したため、この事案が判明しました。
事件の概要(島根県)
3月2日午前、島根県江津市内の被保険者宅へ電話があり、男性(所属は名乗ったがはっきり覚えていない、部が変わったので電話したような事を言った。名前は名乗らず。)から、医療費が還付されるので12月頃にハガキで通知したが、取りに行ったかと尋ねられました。 本人がいくらぐらい還るのか聞くと、2万円ぐらいとのことで、はがきを持って郵便局か銀行に行ってくださいと言われました。
本人が、今まで市からお金が入るときは口座振り込みになるし、そんなはがきは見ていないと答えると、調べるようなことを言って電話が保留状態となり、しばらくそのままだったので切ったとのこと(名前と生年月日を聞かれて答えたが、口座情報等は言っていない)。
不審に思い市役所へ連絡したため、この事案が判明しました。
事件の概要(滋賀県)
事例1
3月1日(火)午前11時30分頃、守山市の被保険者(87歳、女性)宅に、滋賀県年金課の「ムラカミ」を名乗る男から、「高額医療の払戻しがあります。県庁で手続をすれば、お金を送ります。」との電話が入り、応対者が足を悪いことを理由に行けない旨、伝えると「草津社会保険事務所の者が向かうのでキャッシュカードを渡してください。」と言われました。そこで不審に思った応対者が、「他人にキャッシュカードは渡さない。」と伝えると「午後に書類を持って行きます。」などの返答があった。応対者の適切な判断により、被害もなく、警察署へも届出をされました。
事例2
3月1日(火)、彦根市の被保険者(80歳、女性)宅に、厚生労働省の職員をかたる男から、「還付金がある。ハガキを送っていたが返信されていないので電話をした。普段は大津で事務手続をしているが、職員が市内を回っているので手続に伺いたい。」旨の電話がありました。その後、男が被保険者宅を訪れ、「キャッシュカードを預からせてください。」と求めたが、冷静に対応されたことから被害はなく、警察署へも届出をされました。